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乳歯の治療はやるべき?
新学期が始まり学校や幼稚園の歯科健診の時期になり、例年たくさんのお子さんが歯科検診の用紙を持ってクニモト歯科にも来院いただいております。
虫歯にチェックがつきご心配になられている親御さん方もいらっしゃるかと思いますが、クニモト歯科では症状のない乳歯の虫歯は慎重に診査をし、必要以上な治療を積極的にはしていません。
虫歯を治療しないと進行してしまうのではないか?
削らなくて大丈夫なのか心配。という懸念があると思いますが、削る事のデメリットがある事をご存知ですか?
乳歯を治療しない方がいい理由
1.乳歯は永久歯と比べ水分が多い歯質で、歯に蓋をするためのセメントのつきが悪く外れやすい傾向にある。
2.成人に比べ治療そのものの協力が得られず、無理な治療も功を奏さない結果になり歯の再切削となる結果が歯の喪失への悪循環になる。
3.乳歯の虫歯を削ると神経をとる可能性が大きい。
4.低年齢の虫歯の治療は恐怖心を植え付けてしまい、いざ治療が必要になった時に治療ができないケースが多い
このような理由から乳歯の治療をおすすめしていませんが、症状のある歯や虫歯の大きさ年齢によっては十分な診査、診断の上治療をおすすめする事もあります。
上の写真は乳歯から永久歯に生え変わる様子を記録したものです。
乳歯の虫歯は最低限の処置に抑え、定期健診にて経過をみてきました。親御さんの協力もあり永久歯への虫歯の影響は回避できました。
クニモト歯科では抑え込んで対処する方法より、虫歯になった原因の改善が重要だと考えております。乳歯の虫歯を進行させないためにも予防が大切です。
予防については前の記事の『虫歯の予防について』の記事を参考にして下さい。
ポイント
・処置の必要な歯は治療しますが、症状のない歯や抜ける間際の乳歯は治療の必要はなし。
・抑え込んでの治療より、虫歯になった原因の改善が理想。
・乳歯は永久歯へのバトンタッチが目的!
・虫歯の進行よりドリルで削る方がはるかに早く歯がなくため、生え変わりの時期や症状に合わせた治療が必要。虫歯=削る×